二宮電線工業株式会社 Ninomiya Electric Wire Co.,Ltd.60th Anniversary

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実験コーナー

2021.07.21

被覆材質により応答速度に違いが生じるか

2021年は月に1回、お客様より定期的にお問い合わせをいただいている内容について、実際に実験を行い、その結果をご紹介しております。

今回のテーマは、「被覆材質により応答速度に違いが生じるか」です。

■テーマ
被覆材質により応答速度に違いが生じるか。

〇仮説
被覆材質に応答速度は左右されない。

〇仕様製品
・K型被覆熱電対線
・導体径(サイズ) 0.1mm
・被覆材質
①90℃耐熱ビニル

②ガラス

③フッ素樹脂FEP

 

〇検証方法
90℃耐熱ビニル被覆熱電対線、ガラス被覆熱電対線、フッ素樹脂被覆熱電対線
導体径:0.1mmを各1本オイルバス校正炉に挿入し、応答速度を観察する。
(室温:23℃、湿度:54%)

 

〇結果

※結果における上記値は、あくまでも今回の実験結果の値であり、保証値ではありません。

 

〇考察
今回の実験結果より、材質により応答速度に多少の差が見られ、ガラス被覆熱電対線が一番速い結果となった。ただし、今回の実験ではn数は1本ずつの為、ロットによる差や使用環境によって結果は変わる可能性がある。

次号もお楽しみに。