二宮電線工業株式会社 Ninomiya Electric Wire Co.,Ltd.60th Anniversary

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実験コーナー

2021.06.09

導体径により応答速度に違いが生じるか

2021年は月に1回、お客様より定期的にお問い合わせをいただいている内容について、実際に実験を行い、その結果をご紹介しております。

今回のテーマは、「被覆熱電対線の応答速度」です。

■テーマ
導体径により応答速度に違いが生じるか。

〇仮説
導体径が細い被覆熱電対線の応答速度が速い。

〇仕様製品
・K型被覆熱電対線
・導体径(サイズ)
0.1mm/0.2mm/0.32mm/0.65mm
・被覆材質
90℃耐熱ビニル

〇検証方法
ビニル被覆熱電対線で導体径の異なる被覆熱電対線をポータブル型中温校正装置「ジュピター」内へ同時に投入し、応答速度を観察する。

〇結果

※結果における上記値は、あくまでも今回の実験結果の値であり、保証値ではありません。

〇考察
今回の実験結果より、仮説どおり導体径の細い被覆熱電対線ほど、応答速度が速い事が証明された。
ただし、導体径の細い被覆熱電対線ほど、加工が難しく、また脆いため断線のリスクも高い。

被覆熱電対線のサイズを選定する際は、応答速度と加工性のバランスをふまえての選定をお願い致します。

次号もお楽しみに。