二宮電線工業株式会社 Ninomiya Electric Wire Co.,Ltd.60th Anniversary

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実験コーナー

2021.10.13

補償導線・被覆熱電対線の配線途中を加熱・冷却したら温度計測に影響はあるか

2021年は月に1回、お客様よりお問い合わせいただいている内容について、実際に実験を行い、その結果をご紹介しております。

今回のテーマは「補償導線・被覆熱電対線の配線途中を加熱・冷却したら温度計測に影響はあるか」です。

■テーマ
補償導線・被覆熱電対線の配線途中を加熱・冷却したら温度計測に影響はあるか

〇仮説
配線途中の加熱・冷却は温度測定に影響しない。

〇使用製品
①被覆熱電対線 0.32×1P K-6F(被覆材質:ふっ素樹脂FEP)

②補償導線 7/0.3×1P VX-G(90℃耐熱PVC)

※補償導線では温度測定を行うことは出来ません。
(今回は実験用です。)

検証方法
(1)加熱
工業用ドライヤーで配線途中の1ヶ所へ集中的に温風をあてる。
温度:100℃/200℃

※PVCの耐熱温度は90℃です。今回は実験の為、耐熱温度以上の温風をあてております。
耐熱温度以上での製品ご使用はお控えください。

(2)冷却
氷と水で氷点を作り、その中へ配線途中の部分をひたす。

 

〇結果

※結果における上記値は、あくまでも今回の実験結果の値であり、保証値ではありません。

〇考察
今回の実験は仮説通り、配線途中の温度変化は測定温度に影響しない結果となった。
配線する補償導線・被覆熱電対線は周囲温度に合わせた被覆材質の製品をご使用ください。

次号もお楽しみに。